片浜どうぶつ病院

  動物取扱業登録「保管 第227111027号」「訓練 第227115035号」
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麻酔下スケーリングのすすめ

「最近ウチの子、ちょっと口臭が気になってて…」
ワンちゃんのオーラルケア、皆さんはきちんとできていますか?



【口臭の原因の大半は、歯石が原因!】

口臭の原因に多いのが、歯に溜まった歯石です。

ワンちゃんの口を開けてみて、
歯石で歯が黄色くなっている場合は要注意です!


【どうして歯石ができるの?】

では、歯に歯石が溜まっていってしまうのでしょうか?

まず、ワンちゃんの口の中にいる細菌や、
その細菌の代謝物が水分と混ざって、歯垢(プラーク)になります。

その歯垢が唾液に含まれるカルシウムやリン酸といった物質、

他にも、歯周ポケットから滲み出た体液と混ざって、

石灰のように固くなってしまうのです。


【溜まった歯石は取るのが大変!】

いざ歯石が溜まってしまうと、除去するのは大変です。

所謂ガムや歯磨きといった対策は、あくまで予防策に過ぎず、

歯石の前段階である歯垢を除去するためのケアです。


【放っておくと、大変な事になるかも…】

「でも、まあ元気そうだし、良いか…」と思ったあなた!

実は歯垢1mg中には、なんと10億個の細菌がいると言われています。

一見して平気そうに見えても、実は歯肉炎になっていて…

こういったケースも、少なくありません。



本来は白い歯も、歯石が付着するとこのように黄色く汚れてしまいます。
もはやブラシでは落とせないので、お早めにスケーリングを受けに来てください。



歯石が歯の全体に渡ってひどく付着している状態。
この状態になると、スケーリングに時間がかかり、
ワンちゃんの身体にも大きな負担がかかってしまいます。


【スケーリングで、口内環境を改善!】

歯に溜まってしまった歯石を除去するには、

スケーリング(歯石取り)という施術が必要です。

スケーリングの施術では、超音波スケーラーという器具を使い、

細かな振動と水圧で、歯に付着した歯石を粉砕します。

歯石はにおいの元でもあるので、除去する事で

口臭の改善、歯肉炎、歯槽膿漏の防止にも効果的です。


【百害あって一利なし!? 無麻酔スケーリングのリスク】

ところで、スケーリングに関しては痛みを伴うので、

基本的には麻酔下で行うのですが、

この頃、安さを売りに

無麻酔スケーリングを謳っている病院を見かけます。

確かに、麻酔下で行うスケーリングに比べれば

治療費が安く済むのは確かです。

ですが、麻酔を使わない場合、スケーリングで取れる歯石は

目視できる表面の部分だけで、

歯周ポケットに溜まった歯石はほとんど取れません。

そのため、歯周病菌の根源除去に至らず、悪化するおそれがあります。

また、無麻酔スケーリングは施術の間、

ワンちゃんを常に押さえつけながら施術を行います。

こうした経験から、痛みや恐怖を覚え、やがては

人に触られることを過剰に怖がるようになる子もいます。

当院ではこうした理由から、スケーリングに関して

麻酔下で行う事を強くお勧めしております。


【最後に…】

当院の強みとして、歯科レントゲンを備えております。

目視では分かりにくい様な歯の状態も、ハッキリ分かりますから

抜くか・抜かないかの判断を、適切に行うことが出来ます。



歯周炎によってグラグラになってしまった状態の歯。

「虫歯がひどくなる前に、もっと早く歯医者に行けば良かった…」

ご自身も、こんな後悔をした経験のある方はいませんか?

それは、ワンちゃんも同じです。

歯が悪くなる前に適切な処置を行い、

これからも健康でいてもらいましょう。

歯科処置も当院にお任せ!

お気軽にお問い合わせください。

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